建築現場の「原価」と「進捗」をITツール(Lark)で可視化

株式会社上村建築工房

「現場ごとの正確な粗利がすぐに見えない」という課題を抱えていた建築会社様。ITツール『Lark』を導入し、スマホ日報と連動した自動原価管理システムを構築しました。紙の帳簿管理から脱却し、人件費と経費をリアルタイムに集計。グラフやガントチャートで経営指標を可視化することで、迅速な経営判断が可能になったDX支援事例です。

【概要】
業種:建築工事業
住所:愛知県知多市八幡字西水代20番地
URL:https://uemura-kenchikukobo.com/
支援内容:DX活用支援、Lark導入・基盤構築、経営ダッシュボード作成、現場運用定着支援

相談の背景

「経験と勘」に頼った管理の限界

愛知県知多市で地域に密着した家づくりを行う建築会社様。これまでは、案件ごとの進捗状況や職人の配置、原価の集計などを社長がほぼ一人で、自身の記憶やメモを頼りに管理されていました。事業規模が拡大するにつれ、作業員ごとの日報集計や、現場ごとのリアルタイムな原価把握が困難になり、事務員の紙ベースでの帳簿付けも大きな負担となっていました。

課題

ブラックボックス化した現場管理と事務負担の増大

ヒアリングを通じて、以下の3つの課題を整理しました。

  1. 原価の把握遅延: 現場が終わるまで正確な粗利が分からず、事後報告的な経営になっていた。
  2. 作業員工数の不透明さ: 作業員の動きが正確に管理できていなかった。
  3. 属人的な進捗管理: 進捗状況が社長の頭の中にしかないため、情報の共有がスムーズにいかない。

支援内容

Larkを活用した「経営管理ダッシュボード」の構築

多機能ITツール『Lark』を活用し、現場とバックオフィスが一体となる管理基盤を構築しました。

  • スマホ連動型「デジタル日報」の実装:作業員が現場からスマホで簡単にフォーム入力できる仕組みを構築。送信されたデータは自動でデータベース(Lark Base)に集計され、現場ごとの「人件費」として即座に算出されるようにしました。
  • 仕入・外注など原価管理のデジタル化:これまで事務員が紙で処理していた取引先からの請求書もLarkへ集約。人件費と紐付けることで、現場ごとの原価合計を自動算出するフローを整えました。
  • 経営管理ダッシュボードの制作:集計されたデータをグラフやガントチャートで表示するダッシュボードを作成。売上、原価、粗利といった主要KPIを、いつでも視覚的に把握できる環境を提供しました。

支援の成果

事務負担の軽減と、データに基づく意思決定

Larkの導入により、少ない人員のままでも管理の質が劇的に向上しました。

迅速な経営判断: ガントチャートによる工程管理と経営指標の可視化により、次の受注判断やリソース配分がデータに基づいて行えるようになりました。

収益の可視化: 各現場の進捗と採算がリアルタイムで追えるようになり、赤字要素の早期発見が可能に。

大幅な工数削減: 煩雑な集計や帳簿作成の手間がなくなり、事務員と社長の事務負担が軽減。

経営管理ダッシュボードの写真(※データはサンプルです)
スマホ日報の画面

コンサルタントの視点

建築現場の方々にとって、新しいシステムの導入はハードルが高いものです。そこで今回は、「スマホから数タップで終わる日報」など、現場の入力負荷を徹底的に下げる設計にこだわりました。単にツールを紹介するだけでなく、お客様の業務フローに合わせてデータベース(Lark Base)の構造を自ら構築し、実務でも使える状態で提供する。この「実用性へのこだわり」がDX成功の鍵となります。